不貞による慰謝料請求

2020年7月21日

 近時、不貞相手(第三者)に不貞による慰謝料請求をすると、不貞をした配偶者に原因があって、自分には責任がないと主張するケースが後を絶ちませんが、不貞配偶者の責めを理由に不貞相手(第三者)が責任を免れられるような理屈はありません。日本以外の国で不貞相手に対する慰謝料請求は認めないとする国も少なくないようですが、あくまで不貞された側は被害者であり、不貞相手は他方配偶者の人格的利益を侵害する共同不法行為者(加害者)にほかならず、判例も同様です。

 先日、離婚による慰謝料請求を不貞相手に対して認めない最高裁判決が出ましたが、不貞後しばらくしてから離婚した他方配偶者が不貞相手に慰謝料請求を起こした事案で、時効の関係で不貞行為時からは既に時効が完成していたため不貞による慰謝料は請求できず、後日離婚したことを以て慰謝料請求をした事案であり、不貞による慰謝料請求を否定したものでないことに注意する必要がある。

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